「ウチ、オトコ運がないんや…」
来月ハタチになると言うまだ若い女の子は、2畳ほどの間仕切りに置かれたベッドの上で嘆いた。
涙を見せるわけでもなく、どこか遠くを見るばかりの瞳。
何かを諦めたような、美しさ。
何と声をかけたらいいのか分からず、私はただ彼女のまっすぐな髪を撫でた。
「オトコを見る目がないんやな」
彼女はこう続けた。
大阪の某歓楽街。
仕事で出張の夜、同僚と酒を飲んだあと、この店にやってきた。
地の利もなく当てずっぽに入った店だったが、同僚の目利きが正しかったようだ。
アルバムの中で微笑む女性たちは、どれも可憐で美しい。
しばらく迷っていると、店員は「数日前に入ったばっかり」という女の子を勧めてきた。
目鼻立ちが良く、年も若い。
私は喜んでこれに応じた。
同僚は「テクニシャン」と勧められたこの店「ナンバー1」を選んでいた。
まず同僚が呼ばれ、のれんの向こうの暗闇に消えてゆく。
待つこと5分、私も呼ばれた。
「こんばんわ」
のれんをくぐり目の前に立つ女の子を一瞥して、私は目を輝かせた。
よく整った目鼻、美しいストレートの髪。
その美しさは、化粧や衣装で作られたものではない。
こうした類の店では稀有の、真の美しさを持った女の子だった。
彼女に導かれて狭い部屋に入り、しばらくの間、世間話を続ける。
「シャワーいこか」
うながされて私は全裸になり、バスタオルにくるまる。
同時にあらわになる女の子の体。
か細い体に、豊かな胸。
スタイルも秀逸だ。
相当レベルの高い女の子に当たったモノだ。
いったん個室を出て、狭く薄暗い廊下を行く。
シャワールームの電球の下、再びあらわになる彼女の体。美しい。
シャワーの途中で我慢ができずに、後ろから抱きついて立ちバックの形で素股をする。
「あかんやん…、こんなトコで…」と彼女。
しかし酔いもあり大胆になっていた私は、構わず腰を振った。
狭いシャワールームに、「あん、あん」と可愛らしいあえぎ声と、「トントン」とお尻と腰が当たる音がしばらく響いた。
両手を壁につく彼女。
ふと、ナニが彼女の中に入りそうだった。
そのままいってしまえ、と角度を調節してゆっくりと突いてみる。
ニュルニュルと入りかけたが、中の温もりを感じるよりも前に、すぐに彼女が腰を引いた。
「それはあかんよ~。もう部屋戻ろ…」
ギリギリの所で理性を取り戻した私は、紳士的な態度で彼女に従った。
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