今回も店内のことは殆どでてきませんが、宜しくお願いします。
パイパンのキャバ嬢と知り合ったことがある。
何故か知っているかと言えば、お察し通り、彼女と寝たからだ。
前述の一緒にTDLへ行ったキャバ嬢が、まだ地元にいるころ友人と、Yのいる店に足を運んだことがある。
生憎Yは欠勤で、店のほかの席に客はいない。我々だけのようである。
ホステスも、この日は二人しかいないようだった。
枯れ枝のような女性が僕に、健康優良児みたいな娘が友人の隣に座った。
枯れ枝をKとし、もう一人は源氏名とおり、あきと呼ぼう。
乾杯の後、しばらくは歓談していたが、反対側のソファーに座ったあきに、かなり酒の回っていた友人は、
「おれ、でかい尻、好きなんだよな」
若いけど、安産型のあきのヒップを撫で回す。
「ひっ、い、いゃん!!」
お世辞にも男前とは呼べない友人に、心底嫌そうな声でいうので、
「ここはおさわりバーじゃないって」と僕。
「‥違うのか」
彼の好きなフィリピンパブで、かなりご機嫌に飲んだ友人は、二軒目のこの店で、既に呂律が回っていない。
あきはと云えば、友人をにらんでいる。接客業なのに困ったものだ。
雰囲気が壊れてしまったので、
「しょうがない、じゃあ、席を替わろうか」
僕が提案するとKが向席に移り、あきが僕の隣に座る。
こわばった表情がゆるみ、笑顔が戻ってきた。
話を聞くと18だというが、もっと幼い印象がする。
この年代は、一年で内面も急激に変化する。
このときはさほど気にもならなかったが、後から昔、母親から聞いた話を思い出した。
スナックに18歳と年齢を偽り、16歳で働いていた嬢の話と、状況がそっくりである。
「知恵遅れの幼さと、精神年齢の幼さは違うから、ばれたらしいのね」
知ってて採用し雇用すれば、今は児童福祉保護法(だっけ?)で、お家は断絶。
経営者は、市中引き回しの上、遠島送りになる訳ではないが、ヤバいことは事実。
ヤバいの語源になっている、江戸時代の矢場あそび場は、美形嬢を置いていた。
通うのは男だけなので、みんなに声をかけられるすれっからしのキャバ嬢のようであり、危ないから用心しろという存在だったらしい。
さて、この日は既に正体をなくしかけた友人を近場のホテルに放り込み、帰宅した。
次回は一人で出かけた。Yは気が強いので閉口していたからでもある。
確か3回目に指名したとき、
「・・・ 掲載元で続きをみる
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