投稿No.5982の続き。
8月に東南アジア5カ国を駆け足で回あり、途中でフィービーの母国のタイに週末をかけて3泊した。
フィービーはビザの期限切れで小職の駐在する国を出国した後、香港に大学時代の友達と旅行し、私とバンコクのホテルで合流した。
2週間ぶりのフィービーとの再会。
ジーンズに薄いカーデガンを羽織り、スラットしたスタイルに長い足。
小さなスーツケース一つの身軽なりで、そよ風のように私の前に現れた彼女。
こんな小さなスーツケースだけで何日も旅行に行っていたのか。
この小さなスーツケースの中に彼女の小さい人生がすっぽり入っているように突然感じた。
貧しい芸術家の家族から仕送りなどの期待を受け、奨学金の返済など、重いものを人生に抱えているとはとても思えない。
ホテルのフロントから登録を求められ、嫌な顔をせず微笑みながら丁寧に受け答えする彼女。
そんなやり取りに気品さえ感じる。
そんな彼女の横顔を見ていると愛おしくなる。
翌日の午前中は電話会議だけだったのでバンコクの事務所には行かずホテルの部屋から対応することにした。
彼女は疲れたのかぐっすりである。
1つ目の会議が終わったあとも起きる気配がない。
妖精がすぐそこのベットにスヤスヤと横たわっている。
次の会議まで1時間ある。
愛おしい、抱きしめたいと思った瞬間、自分を抑えられなくなった。
ズボン・・・ 掲載元で続きをみる
Comments are closed