これで完結ですのでお付き合いください。
見ているだけでも大興奮物のショーだった。
ジェーンに言われるままに、楽屋に会いに行く。
係りに取り次いでもらうとすぐに案内された。
他の出演者は皆、帰ったところで彼女一人だけ。
「嬉しい、来てくれたのね。」
「これから予定あるの?よかったら食事でもどう?」
「本当?嬉しい。」
食事後は期待していいのかな?このまえと同じ料金ならお願いしたいな。
彼女のおすすめのレストランで食事、アルコールも入ってジェーンは饒舌だ。
しきりに話しながら僕の手を握ったり、テーブルの下で脚を絡ませてくる。
こうやって誘っているのだろう。
こっちもそのつもりなのだからいいけれど。
でも、食事代とそのあとのお楽しみ代で結構、出費がかさみそうだ。
デザートとコーヒーを済ませるころに向こうから持ちかけてきた。
意地悪してあえてこちらから切り出さずに待っていたのだ。
いかにも食事だけのデートで満足だ、というような顔をして待っていた。
ワインですっかり頬を赤らめながら「ねえ、このあとはどうする?何か希望はある?」
来た来た。
「何が可能?」(わかってるくせにあえて質問する)
「このまえと同じではどう?
あなたのホテルはどこ?」
「ビジネスホテルだから宿泊客以外は部屋には入れないんだ。(これは本当)
明日の夜にはこの街を離れ日本に帰るんだ。だから残念だけど・・・。(われながら演技派だな)」
しばらく考えていた彼女は「私のアパートならタクシーで10分だけど。」
やった。そう来なくちゃ。
「じゃ、300ドルで1時間いいのかな?」
「食事ご馳走になってるから200ドルでいいわよ。1時間じゃ短いから二時間で」
ずいぶん欲がないな。
この正直さにちょっと感動して
「2時間で300ドル払うよ。」
「嬉しい!」
こうして話がまとまった。
彼女のアパートは市内から10分ほどの静かな地区にあった。
12階建ての最上階のため眺めがいい。
先にお金を払い、シャワーに入り、彼女が入っている間、買ってきたシャンパンを開けてちょっとしたつまみを準備してみる。
こういうときは雰囲気が大切。
バスローブをまとって出てきたジェーンと・・・ 掲載元で続きをみる
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