ラブホ街で制服姿は危うし!

ゴールデンウィークの某ラブホ街。

その一室で私はデリヘルの女の子の到着を待っていた。

時刻はちょうど日付が変わる頃。

風呂にお湯をためたり、歯を磨いたりしているうち、じきに彼女は到着するはずだった。

しかし予定時刻を30分以上過ぎているのに、ノックの音はまだ無い。

さすがに遅すぎる、と店に確認の電話を入れるが、

「ずい分前に出ました。もう着くはずなのでお待ちください」

と、悪びれる様子もない。

「まるでソバ屋の出前だな」と思いつつ、私はすることもなく、CSのエロチャンネルを付けて悶々と待っていた。

間もなく、私の携帯に店から電話が入った。

先ほどの店員が少々焦り気味の口調で、

「女の子がホテルに入れないそうです。確認してください」と言う。

このデリヘルは学園系で、制服姿で客の部屋まで来てくれるのがウリのひとつ。

しかしそれが仇となって、ホテルのフロントが女の子を通してくれないのだと言う。

すぐさまフロントに確認の電話を入れると、怖そうなオバハンが、

「高校生の出入りは一切、お断りしています」とピシャリ。

「デリヘルですよ! 制服はなんちゃってですから、そこを何とか」

と頼み込んでも、

「制服姿でホテルを出入りされるだけで、迷惑です」

と、取りつく島も無い。

「上に何か羽織らせますから、何とか中に入れてやってください」

と私は言い、再度店に連絡を入れた。

しかし店員も困った口調でこう言う。

「別の場所から女の子を送っていますので、何か羽織ると言っても、すぐに対応できないんです。

 女の子をキャンセルされるか、別のホテルに移っていただけないでしょうか?」

すでに宿泊料を支払って部屋にいる私としては、ホテルを替える気など毛頭無い。

やる気満々でしばらく待たされた結果がこれかよ、と怒り口調でキャンセルしたい旨を切り出すと、

「キャンセルの場合交通費だけはお支払いいただくことになり、

 そのため女の子に会って、直接お支払いいただきたいのですが…」

と言われる。

結局、ホテルを出なきゃならないのか!

しかもキャンセルしたら、万札1枚、完全にドブに捨てることになる。

一体何なんだ、とすべてが急にバカバカしく思えてきた。

携帯の番号が店に登録されているし、バックレるのもちょっとリスキーか…。

「だったら女の子を見てから決める。その代わり、安くしてくれ」

と、このホテルに支払った金は諦め、値切り交渉に入ると、

「普段は絶対にしないのですが…」

と言いながらも、少しだけまけてくれた。

風呂の湯もたまり、女の子と食べるお菓子や飲み物も机に並べ、とっくにスタンバイOKだったが…。

急いで部屋を片付け、私は女の子が待っているというコンビニに行くことになった。

指定された店の前には、制服姿の「ギャル」が確かに誰かを待っていた。

身長160センチほどのスレンダーな体型に、茶髪、ミニスカ、紺ハイソ、カーディガン、学生カバン。

容姿や身につけているも・・・ 掲載元で続きをみる

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