はじめての風俗の思い出

今から約30年前、生まれてはじめて風俗にいきました。

風俗もはじめてですが、行った理由は「そろそろ童貞捨てたい」だったわけです。

つまり、女性経験もゼロの年頃です。

今のようにネットはありませんから、雑誌などで「ソープランド」(トルコ風呂から名称が改まってまもないころですかね)について、調べました。

どうやら、吉原だとか、新宿歌舞伎町だとかに、それらは多くあるようですが、吉原はちょっと遠かったこと、歌舞伎町はぼったくられるのでは?と怖くて近寄れませんでした。

当時通学でJRの目黒駅を利用していたのですが、西口にビルの屋上にでかでかと「ソープランド」という看板が出ているのを知っていました。

ぽつんと一軒だけあるので、その界隈はポン引きなども居ないし、なんと言っても人目につかずに入れそうと思っていました。

そう、若い頃、風俗店に入るところを通りがかりの人に見られるだけで恥ずかしいって思いましたよね。

夏の日の夕方だったと思いますが、とうとういわゆる「筆おろし」を目指して、その店に向かいました。

遠くから看板は見ていましたが、実際に建物の下に行ったのははじめてでした。

意外と想像どおりの、表通りからちょっと入った、わりとひっそりとした路地に入り口があり、客引きなどもいなく静かです。

これなら大丈夫と思ったものの、実際に店の前に行くと勇気が出ずに、そのまま素通り、ぐるっと回って、再び店の前に来て、また素通り(笑)と、何回か繰り返しました。

たぶん、誰一人見てなかったと思いますけどね。

どうしよう?と迷っていた私を後押ししてくれたのが、夏の夕立でした。急に雨が降ってきました。

あたりに雨宿りするところといえば、まさに今行こうかどうか迷っているそのお店しかないって感じでした。

おかげでやっと踏ん切りつけて店に飛び込みました。

なんとなくの記憶ですが、入るとそこに受付はなく、2Fに行く螺旋のような階段があり、2Fが受付だったような。

階段をあがる途中、シーンと静まりかえっていて、内心「まだ、戻ろうと思えば戻れるぞ、どうする?」なんて思ったような。

でも、・・・ 掲載元で続きをみる

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